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対中戦略を強化するには
―― アジアシフト戦略を越えて

オリアナ・スカイラー・マストロ スタンフォード大学 国際研究所 センターフェロー

The Pivot That Wasn’t: Did America Wait Too Long to Counter China?

Oriana Skylar Mastro スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際研究所 センターフェロー。カーネギー国際平和財団シニアフェロー(非常勤)。

2024年8月号掲載論文

中国に対抗するには、アジアに軸足を移す以上のことが必要になる。インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムなどの中国の近隣諸国にアプローチして、経済援助と安全保障を提供する見返りに、基地や海上ルートにアクセスし、領空を飛行する権利を確保しなければならない。南シナ海では、中国に脅かされている同盟国の漁船や探査船を米海軍が護衛し、同様の支援を、ベトナムなどの東南アジアの非同盟国にも拡大するべきだろう。この海域での領有権問題をめぐる中立的立場を見直して、東南アジア諸国間のコンセンサス構築も試みるべきだ。より適切な兵器を備蓄するとともに、中国の近隣諸国への軍事的アクセスを拡大・強化するなど、さらに力を結集する必要がある。

  • 実現しないアジアシフト
  • トランプからバイデンへ
  • アジアシフトのコンセンサスはあるか
  • 対中政策の次のステップ

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