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イギリスの新外交政策
―― 健全化した外交姿勢、山積する課題

セバスチャン・マラビー 米外交問題評議会 シニアフェロー

Britain’s Postelection Foreign Policy

Sebastian Mallaby イギリスのジャーナリストで、米外交問題評議会シニアフェロー(国際経済担当)。

2024年8月号掲載論文

イギリス市民の多くは、ヨーロッパとの関係修復に前向きになり、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)への支持も高まっている。「NATOや防衛に前向きの姿勢をとり、ウクライナを支持し、少なくとも反ヨーロッパではない」。このイギリスの外交アウトルックは、労働党政権の外交基盤としても有望だろう。だが、イギリスは、山積する外交課題に直面する一方で、低成長や多額の公的債務の重荷に苦しみ、高齢者介護や公的医療保険制度(NHS)をはじめとする公共サービスへの投資を求める大きな国内圧力にさらされている。

  • ヨーロッパとの関係リセット
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