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アジアとトランプの脅威
――　不安定化リスクにどう備えるか

ビクター・チャ　ジョージタウン大学教授（政治学）

America’s Asian Partners Are Not Worried Enough About Trump: How His Return Could Destabilize the Region

Victor Cha　ジョージタウン大学教授（政治学）、戦略国際問題研究所アジア担当シニアバイス・プレジデント。最近の著書に、ラモン・パチェコ・パルドとの共著Korea：A New History of South and Northがある。

2024年8月号掲載論文

オーストラリア、日本、韓国という緊密な同盟国を含む、インド太平洋におけるすべての米同盟国は、トランプ二期目が新たな問題を突きつけてくる事態にもっと危機感をもつべきだ。トランプは、バイデン政権とアジア諸国がまとめた防衛、経済・貿易構想の再交渉を求めるか、解体を試みるかもしれない。同盟国をこれまで以上に貿易上の敵対国とみなし、アメリカの軍事プレゼンスの削減を試みるだろう。独裁的指導者たちと親交を深め、アジアの核不拡散環境を揺るがし、朝鮮半島の核武装化を刺激する恐れさえある。

  • トランプが突きつける現実
  • トランプ対策
  • 二期目のプーチン
  • 台湾、豪州、日本
  • 朝鮮半島の核武装化

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2024年8月号に掲載

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