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国民連合とフランスの未来
―― その本質は変わっていない

セシル・アルデュイ スタンフォード大学教授(フランス研究)

How France Fell to the Far Right: In the End, Le Pen Hardly Had to Moderate to Gain Power

Cécile Alduy スタンフォード大学教授(フランス研究)。パリ政治学院准教授。著書にMarine Le Pen prise aux mots: Décryptage du nouveau discours frontisteがある。

2024年8月号掲載論文

2011年に国民連合の党首に就任して以来、マリーヌ・ルペンは党をより親しみやすいものに変化せようと努力してきた。より民主的立場をとると約束し、ロシアのプーチン大統領を称賛した過去の発言を撤回し、最近ではイスラエルの擁護者として自らを位置づけた。しかし、だまされてはならない。国民連合はいつもどおり過激だ。立場を穏健化させているように取り繕っているが、いまもモスクワ寄りの立場をとり、欧州連合(EU)を敵視している。そして、彼らが、移民やその子どもたちから権利を奪おうとする差別主義者であることに変わりはない。

  • マリーヌ・ルペン
  • 国民連合の未来

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