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地政学と国家規模
―― 超国家と小国の立場と役割

シブシャンカール・メノン 元インド外務次官

All Powers Great and Small: Why Bigger Isn’t Always Better in Geopolitics

Shivshankar Meno 元インド外務次官。元インド首相国家安全保障顧問(2010–2014年)。アショカ大学の客員教授(国際関係学)。

2024年7月号掲載論文

2050年には、世界の人口の40%が、中国、インド、アメリカ、欧州連合(EU)という「超国家」のいずれかで暮らしているはずだ。現代の超国家は、広大な領域で暮らす、多様な人々を、どのように一つの政体の枠組みで管理するかという、かつての帝国と同じ問題に直面している。一方、小国はテクノクラートが結果を出しやすいだけでなく、「安定を求める」ために、国際システムで道徳的な役割を果たせるとする見方もある。小国でも主体性をもって大国と取引できるし、一方で、国内の緊張と圧力によって大国の偉大さが損なわれることもある。もちろん、超国家は小国よりも国際情勢に大きな影響を与える。しかし、大国間の対立激化は、世界の平和と繁栄を脅かすと同時に、中小国が影響力を高めて、活躍できる空間も生み出している。

  • 大国と小国の役割
  • 帝国と超国家
  • 国の大小の違い
  • 国家規模の問題

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