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中東に忍び寄るドラッグの脅威
―― カプタゴンからメタンフェタミンへ

バンダ・フェルバブ=ブラウン ブルッキングス研究所 シニアフェロー

The Middle East Is Awash in Drugs: Captagon Has Fueled Violence and Aided Tyrants—and Meth Could Be Next

Vanda Felbab-Brown ブルッキングス研究所「非国家武装集団イニシアチブ」のディレクターで、同研究所のシニアフェロー。

2024年6月号掲載論文

カプタゴン(フェネチリン)が中東にまん延している。いまや、シリアが世界のカプタゴンのほとんどを生産し、これが、ダマスカスの重要な収入源とされている。内戦によって無政府状態に陥ったシリアで、イスラム国勢力やヌスラ戦線などのテロ集団が資金集めのためにカプタゴンを生産するようになった。最終的に、これらのイスラム過激派グループをアサド政権は粉砕したが、それは、シリア政府が薬物生産の主導権を握ったことを意味した。アラブ諸国は、カプタゴンのまん延を食い止めるためにアサド政権との交渉を試みてきたが、これまでのところ、シリアが生産量を減少させた証拠はない。それどころか、中東は、カプタゴンよりも作用の強いメタンフェタミンまん延の脅威にいまやさらされつつある。

  • 中東にまん延するカプタゴン
  • カプタゴンとは
  • 薬物のまん延に対抗するには
  • メタンフェタミンの脅威

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