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東アジアの少子高齢化と地政学
―― 世界政治はどう変化するか

ニコラス・エバースタット アメリカン・エンタープライズ研究所 政治経済チェア

East Asia’s Coming Population Collapse: And How It Will Reshape World Politics

Nicholas Eberstadt アメリカの政治経済学者で、アメリカン・エンタープライズ研究所の政治経済担当チェア。専門は人口動態、開発政策、アジアの安全保障、朝鮮半島問題、グローバルヘルスなど。フォーリン・アフェアーズでは、これまでも以下を含む、数多くの分析を発表している。「人口動態と未来の地政学―― 同盟国の衰退と新パートナーの模索」(2019年7月号) 「先進国だけではない、新興国の少子化で世界経済の成長は減速する」(2018年10月号)、「ユーラシアに迫りくるHIVの脅威――人的犠牲が伴う政治・経済・軍事的帰結」(2003年1月号)「ロシアの「死にゆく社会」―― 想定外の人口減少はロシアをどう変えるか」(2011年12月号)。

2024年6月号掲載論文

東アジアのポテンシャルは、今後、人口減少によって大きく抑え込まれていくだろう。経済成長を実現することも、社会的セーフティーネットを財政的に支え、軍隊を動員することも難しくなり、日本、韓国、台湾は内向きになっていくはずだ。中国も、野心と能力の間の克服しがたいギャップの拡大に直面すると考えられる。一方で、高齢化も進む。中国に悪影響を与える東アジアの人口減少が、ワシントンの地政学的利益になるのは間違いないが、東アジアの民主主義国家にも足かせを作り出し、問題も引き起こす。これらの国家にとって、アメリカとのパートナーシップの必要性が高まる一方で、ワシントンにとって彼らは魅力的なパートナーではなくなっていくだろう。

  • 人口減少という制約
  • 変曲点
  • 高齢化の意味合い
  • 地政学的意味合い

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