Amit.pansuriya / Shutterstock.com

ナレンドラ・モディとインドの未来
―― ヒンドゥー・ナショナリズムの長期的帰結

ラーマチャンドラ・グハ クレアカレッジ 特別教授

India’s Feet of Clay: How Modi’s Supremacy Will Hinder His Country’s Rise

Ramachandra Guha インドの歴史家で、現在はクレアカレッジ特別教授。歴史を中心に、政治・、社会、環境、経済を広く分析対象にとりあげている。

2024年5月号掲載論文

宗教的・言語的少数派の権利を尊重し、個人と国家、中央と地方の権利のバランスをとろうとする繊細な試みによって、インドは統一と民主政治を維持し、貧困と差別という歴史的重荷を着実に克服してきた。だが、ナレンドラ・モディが具現するヒンドゥー・ナショナリズムはそうではない。ヒンドゥー教徒に恐怖心を抱かせることで、一丸となって行動させ、最終的には非ヒンドゥーのインド市民を支配することを目的としている。モディ政権は宗教や地域間の対立を和らげるどころか、むしろ激化させ、インド社会の混乱をさらに深めることになるだろう。選挙は実施されるが、民主制度の空洞化によってインドは名ばかりの民主国家となり、専制国家に近づきつつある。・・・

  • ヒンドゥー・ナショナリズム
  • INCからBJPへ
  • 少数意見と多様性の抑圧
  • ヒンドゥー王国
  • 向かうところ敵なし
  • 未来への意味合い

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2024 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top