ナレンドラ・モディとインドの未来
―― ヒンドゥー・ナショナリズムの長期的帰結
India’s Feet of Clay: How Modi’s Supremacy Will Hinder His Country’s Rise
2024年5月号掲載論文
宗教的・言語的少数派の権利を尊重し、個人と国家、中央と地方の権利のバランスをとろうとする繊細な試みによって、インドは統一と民主政治を維持し、貧困と差別という歴史的重荷を着実に克服してきた。だが、ナレンドラ・モディが具現するヒンドゥー・ナショナリズムはそうではない。ヒンドゥー教徒に恐怖心を抱かせることで、一丸となって行動させ、最終的には非ヒンドゥーのインド市民を支配することを目的としている。モディ政権は宗教や地域間の対立を和らげるどころか、むしろ激化させ、インド社会の混乱をさらに深めることになるだろう。選挙は実施されるが、民主制度の空洞化によってインドは名ばかりの民主国家となり、専制国家に近づきつつある。・・・
- ヒンドゥー・ナショナリズム
- INCからBJPへ
- 少数意見と多様性の抑圧
- ヒンドゥー王国
- 向かうところ敵なし
- 未来への意味合い
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