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地政学競争と道徳なき外交の時代
―― 理念と現実主義をいかに融和させるか

ハル・ブランズ ジョンズ・ホプキンス大学 教授

The Age of Amorality: Can America Save the Liberal Order Through Illiberal Means?

Hal Brands ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院のヘンリー・A・キッシンジャー特別教授、アメリカン・エンタープライズ研究所のシニアフェロー。

2024年5月号掲載論文

自由主義国家は、どうすれば、「価値ある目的」と「それを達成する上で必要になる不道徳な手段」を調和させられるか。これは、現在の米外交が直面するもっとも悩ましいジレンマの一つでもある。民主的同盟関係だけで、中国とロシアに対抗していくことに限界がある以上、地政学競争の時代が道徳なき時代になるのは避けられないだろう。ライバルに対抗し、自由世界を守るには、民主的価値からみれば問題のあるパートナーともつきあっていかざるを得ない。だが、そのようなご都合主義は危険に満ちている。国内で幻滅を引き起こすし、アメリカの世界的影響力をこれまで支えてきた道徳的優位を失う危険もある。

  • 目的と手段
  • ダーティーなゲーム
  • 思想の衝突
  • 問題のあるパートナーたち
  • 今後の攻防は何を意味するか
  • 自分を見失うな
  • 理念と手段を一体化させる

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