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自己を見失った超大国
―― 自ら築いた世界に背を向けるのか

ファリード・ザカリア 国際政治分析者

The Self-Doubting Superpower: America Shouldn’t Give Up on the World It Made

Fareed Zakaria ファリード・ザカリアは、アメリカの政治学者、国際政治分析者。国政政治経済を主要テーマとするCNNのプログラム「ファリード・ザカリアGPS」の司会者で、近くAge of Revolutions:Progress and Backlash From 1600 to the Presentを出版予定。

2024年2月号掲載論文

アメリカがデザインした「ルールに基づく国際秩序」に対する憂慮すべき障害を作り出しているのは、中国でもロシアでもイランでもない。それは、アメリカに他ならない。アメリカが、自国の衰退に対する誇張された不安に駆られて、国際政治における指導的役割から後退すれば、世界で力の空白が生じ、さまざまな国やプレーヤーが混乱に足を踏み入れようとするだろう。すでに、ポスト・アメリカ世界がどのようなものかをわれわれは中東で目の当たりにしている。ヨーロッパとアジアで同じようなことが起こることを想像してほしい。しかも、この場合、地域的国家ではなく、世界の大国が混乱を引き起こし、世界的に大きな衝撃がはしることになる。・・・

  • 自信を失ったアメリカ
  • 依然としてナンバーワン
  • 一極支配の終わり
  • ポスト・アメリカ世界へ
  • ウクライナと中東
  • アメリカの優位
  • 衰退主義の危険
  • 信念を貫く

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