プーチン後のロシア
―― 「より良いロシアへの道」は存在するか
The Treacherous Path to a Better Russia: Ukraine’s Future and Putin’s Fate
2023年8月号掲載論文
権威主義体制は、多くの場合、プーチンのような長年の独裁的指導者が去った後も存続する。プーチンが任期中に死亡するか、インサイダーによって排除されても、体制はそのまま存続する可能性が高く、しかも、戦争が続く限り、プーチンの地位はより安定し、前向きな変化は起こりにくくなる。実際、独裁者が任期中に死亡したり、クーデターや内戦で倒されたりした後に、その国が民主化したケースは存在しない。民主化運動以外の、民主的未来へのルートは存在しない。つまり、より良いロシアを実現する最良のチャンスを握っているのは、ロシアの民衆であり、その民衆を動かせるのは、ウクライナがロシアに明確な勝利を収めることだ。・・・
- 戦争とプーチンの権力
- 独裁体制は踏襲される
- 後継候補は
- 変化に必要な衝撃
- 大衆へのアピール
- 欧米と「ポスト・プーチン」のロシア
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