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プーチン後のロシア
―― 「より良いロシアへの道」は存在するか

アンドレア・ケンドール・テイラー 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー
エリカ・フランツ ミシガン州立大学准教授

The Treacherous Path to a Better Russia: Ukraine’s Future and Putin’s Fate

Andrea Kendall Taylor
新アメリカ安全保障センターのシニアフェロー。同センター大西洋安全保障プログラム・ディレクター。2015年から2018年まで、国家情報会議において国家情報副分析官、(ロシア・ユーラシア担当)を務めた。
Erica Frantz
ミシガン州立大学准教授(政治学)。2人は、ナターシャ・リンドシュテットとの共著でDemocracies and Authoritarian Regimesを2019年に出版している。

2023年8月号掲載論文

権威主義体制は、多くの場合、プーチンのような長年の独裁的指導者が去った後も存続する。プーチンが任期中に死亡するか、インサイダーによって排除されても、体制はそのまま存続する可能性が高く、しかも、戦争が続く限り、プーチンの地位はより安定し、前向きな変化は起こりにくくなる。実際、独裁者が任期中に死亡したり、クーデターや内戦で倒されたりした後に、その国が民主化したケースは存在しない。民主化運動以外の、民主的未来へのルートは存在しない。つまり、より良いロシアを実現する最良のチャンスを握っているのは、ロシアの民衆であり、その民衆を動かせるのは、ウクライナがロシアに明確な勝利を収めることだ。・・・

  • 戦争とプーチンの権力
  • 独裁体制は踏襲される
  • 後継候補は
  • 変化に必要な衝撃
  • 大衆へのアピール
  • 欧米と「ポスト・プーチン」のロシア

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