戦後も続くゼレンスキーの闘い
―― ウクライナの民主主義を考える
Zelensky’s Fight After the War: What Peace Will Mean for Ukraine’s Democracy
2023年8月号掲載論文
俳優やコメディアンとしてのキャリアゆえに、政治指導者としては未知数とみなされていたゼレンスキーも、ウクライナ戦争以降、そのリーダーシップは高く評価されるようになった。しかし、戦争が終われば、別の大きな試練に直面する。平時には、戦時とは大きく異なるリーダーシップ、まったく別のスキルと能力が求められるからだ。都市やインフラだけでなく、民主主義も再建し、強化しなければならない。政治腐敗の温床となりやすい、個人的後援ネットワークを中心とする、これまでの政治スタイルを終わらせなければならない。これらの課題を彼がクリアできるかが、ウクライナの運命と民主主義の未来を左右することになるだろう。
- 戦争後の民主主義
- 政治腐敗とパトロン政治
- 平時への移行
- アイデンティティとナショナリズム
- 変化への確信
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