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中国のグローバル軍事インフラ
―― 軍事的影響力を支える港湾ネットワーク

アイザック・カードン カーネギー国際平和財団 シニアフェロー(中国研究)
ウェンディ・ロイタート インディアナ大学 アシスタント・プロフェッサー(国際関係論)

China’s Port Power: The Maritime Network Sustaining Beijing’s Global Military Reach

Isaac Kardon
カーネギー国際平和財団 シニアフェロー(中国研究) 米海軍大学アシスタント・プロフェッサーを経て現職。
Wendy Leutert
インディアナ大学 アシスタント・プロフェッサー(国際関係論) ウッドロー・ウィルソンセンターを経て現職。

2023年7月号掲載論文

北京は、中国企業が管理・所有するグローバルな港湾ネットワークを、中国海軍のために利用している。2017年にジブチに初の外国基地を得たが、中国は次の外国基地を確保できずにいる。それでも、北京がワシントンと「ほぼ同格のライバル」になれたのは、中国企業が保有する、海洋港湾インフラのグローバルネットワークを軍民の目的で利用し、中国海軍のリーチを強化しているからだ。中国海軍がグローバルに投射する軍事パワーは、すでに国際安全保障の見取り図を変化させている。この意味でも、中国の外国における港湾活動の性格と範囲、それがどのように北京の利益に貢献しているかを理解することは極めて重要だろう。

  • もう一つのグローバルネットワーク
  • コンテナから軍艦まで
  • 海運のチョークポイント
  • ハンバントタの中国人
  • パワープロジェクションのもう一つの道

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