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勝利なき戦争と外交
―― いかにウクライナでの戦闘を終わらせるか

サミュエル・チャラップ ランド研究所 シニア・ポリティカルサイエンティスト

An Unwinnable War: Washington Needs an Endgame in Ukraine

Samuel Charap
ランド研究所シニア・ポリティカルサイエンティスト。専門はロシア、旧ソビエト、ユーラシア、軍備管理など。オバマ政権時代に米国務省政策企画部に勤務した。The Ukraine Crisis and the Ruinous Contest for Post-Soviet Eurasiaの共著者。

2023年7月号掲載論文

いまこそ、ウクライナ戦争をどのように終わらせるかについてのビジョンを描くべきだろう。15カ月に及ぶ戦闘で明らかになったのは、たとえ外部からの支援があったとしても、双方には相手に決定的な軍事的勝利を収める能力がないということだ。このままでは、はっきりとした結果を得られぬまま、数年にわたって壊滅的な紛争が続く恐れがある。休戦を前提とする戦闘の終結では、ウクライナは、一時的に全ての領土を回復できない状況に直面するが、経済的に回復するチャンスを手にし、死と破壊の日々と決別できる。少なくともこの1世代でもっとも重大な国際的危機となったこの紛争に対する効果的な戦略は、アメリカと同盟国が紛争の終わりを働きかけることだ。

  • 紛争の終結を模索せよ
  • 現状をみると
  • ミッション・インポッシブル
  • 終戦に向けたビジョン
  • 様子見のコスト
  • 交渉を開始せよ

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