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リベラルな国際主義の再生を
―― 貿易の自由化と経済安全保障

ピーター・トルボウィッツ ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス 教授(国際関係論)
ブライアン・ブルグーン アムステルダム大学教授(国際政治経済)

Make the Center Vital Again: How to Turn Back the Populist Tide and Build Support for the Liberal Order

Peter Trubowits ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授(国際関係論)。
Brian Burgoon アムステルダム大学教授(国際政治経済学・比較政治経済学)。

2023年6月号掲載論文

冷戦が終わると、共産主義の膨張主義や核戦争に対する懸念が後退し、欧米の有権者は、かつては論外とされてきた政党や候補、政策に賭けることも厭わなくなった。反グローバリズム感情が台頭し、貿易自由化や多国間協調を支持する政党への欧米有権者の支持率は50%近くも低下した。その結果が、ブレグジットであり、ドナルド・トランプだった。しかも冷戦後には、極右、極左勢力が、反グローバリズムと社会的保護政策を支持し、労働者階級の有権者を取り込もうと試み、これに成功した。欧米社会の反グローバリズム感情を抑えるには、国際政策が国内における労働者階級の家庭に恩恵をもたらすことを実感できるようにしなければならない。世界に国を開くことと国内の経済安全保障を守ることの間のバランスを取り戻す必要がある。

  • 反グローバリズムの台頭
  • リベラルな国際主義
  • 新自由主義の時代
  • 冷戦終結と極右・極左政党の変貌
  • 中国とソビエトの違い
  • 貿易と経済安全保障

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