アジアの安定と米国の優位
―― 大国間政治と非同盟主義
The Problem with Primacy: America’s Dangerous Quest to Dominate the Pacific
2023年3月号掲載論文
ワシントンは、1980年代以降、アジアにおけるアメリカの優位と地域の安定は共存しているだけでなく、そこには、因果関係があるとさえ考えるようになった、いまや、支配的優位を維持することにこだわり、主要なグローバルライバルである中国を抑え込み、弱体化させることを意図している。一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)を含むアジアの多くの国は、米中のどちらにも与しない非同盟主義を模索している。アメリカは、自らがイメージする平和への道をアジアに強要できないことを理解しなければならない。支配的優位を確立するという野心を抑え、パワーポリティクスを展開する抽象的舞台としてではなく、そのままのアジアに対応していく必要がある。アメリカは地域の平和を支援することも、地域的優位を模索することもできる。だが、二兎を追うことはできない。・・・
- アジアにおける安定か優位か
- 制御不能
- 優位の維持か平和か
- 適切な路線とは
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