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プーチンの最後の抵抗に備えよ
―― ロシアの敗戦は何をもたらすか

リアナ・フィックス 米外交問題評議会フェロー(ヨーロッパ担当)
マイケル・キメージ アメリカ・カトリック大学 教授(歴史学)

Putin’s Last Stand: The Promise and Peril of Russian Defeat

Liana Fix 米外交問題評議会のフェロー(ヨーロッパ担当)で、専門は米欧関係、ドイツ、ロシアの外交政策など。著書にGermany’s Role in European Russia Policyがある。
Michael Kimmage アメリカ・カトリック大学歴史学部教授。戦略国際問題研究所シニアアソシエート。2014年から2016年まで、米国務省政策企画部に勤務した。

2023年2月号掲載論文

ロシアの敗北は多くの恩恵をもたらすが、一方で、それが引き起こす地域的、世界的な混乱に備える必要がある。交渉による敗北を受け入れず、ロシアが過激なエスカレーション策をとり、カオスが作り出されれば、その影響はアジア、ヨーロッパ、中東にも及ぶ。世界最大の国土をもつロシアとその周辺で、分離主義や新たな紛争などの混乱が引き起こされる危険もある。一方、ロシアが内戦によって破綻国家と化せば、1991年に欧米の政策立案者が取り組むべきだった問題、例えば、ロシアの核兵器を誰が管理するのかといった問題も再燃する。ロシアの無秩序な敗北は、国際システムに危険な空白を作り出す。

  • 敗北のシナリオ
  • 停戦、エスカレーションと核使用
  • 体制変革とプーチン後
  • ロシアがカオスに陥れば
  • ロシアの敗北で変わる世界

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