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権威主義体制のレジリエンス
―― その強さのルーツを検証する

シェリ・バーマン バーナード大学教授(政治学)

Good at Being Bad: How Dictatorships Endure

Sheri Berman バーナード・カレッジ政治学教授。 著書にDemocracy and Dictatorship in Europe: From the Ancien Régime to the Present Dayがある。

2023年1月号掲載論文

反対運動を分裂させて弱体化し、結束したエリート層をもち、強力だが政治的に従順な軍と警察を組織できれば、独裁体制はレジリエントになる。ロシアや中国といった権威主義国家が「自分たちの体制は欧米の民主主義体制よりも優れている」と主張しているだけでなく、対外的な強硬姿勢を強めているだけに、独裁体制の強さ、耐久力の理由を知ることは重要だろう。その強さを革命体験に求める考えもある。だが実際には、権威主義の政府は、歪んだ選挙を実施し、言論の自由や市民社会を制限し、独立した司法などの抑制と均衡のシステムを抑え込むことで体制を強化している。・・・

  • 民主化と権威主義化
  • 何が体制を永続化させるのか
  • 抗争の経験
  • 民主主義と権威主義

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