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習近平の本質
―― 奢りとパラノイアの政治

蔡霞 元中国共産党中央党校教授

The Weakness of Xi Jinping: How Hubris and Paranoia Threaten China’s Future

Cai Xia 蔡霞は中国の反体制派知識人。高級官僚を育成することで知られる中国共産党中央党校の教授(1998―2012)を務めた。政治的自由を求め、習近平に批判的な立場をとったために、2020年に中国共産党を追放されている。2019年にアメリカに亡命した。

2022年11月号掲載論文

習近平は中国の政治派閥のすべてから反発を買っている。彼が伝統的な権力分配構造を破壊したことに憤慨し、その「無謀な政策が党の将来を危うくしている」と考えているエリートは少なくない。民間企業を締め上げ、政策の細部にまで介入して民衆を苦しめる統治スタイルへの社会の反発も大きい。いまや、天安門事件以降初めて、中国の最高指導者は政府内部の反対意見だけでなく、激しい民衆の反発と社会騒乱の現実的リスクに直面している。今後、統治スタイルがさらに極端になれば、彼がすでに引き起こしている内紛は激化し、反発は大きくなる。習近平が脅威を感じ、大胆な行動に出れば、ますます反発が大きくなるという悪循環が生じるかもしれない。・・・

  • 奢れる者久しからず
  • 党内の派閥と出世
  • 集団指導体制
  • 絶対権力者
  • 裸の王様?
  • 山積する判断ミス
  • 大きな反発
  • 次の5年
  • 果てしない習近平時代

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