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マジックマネー時代の終焉
―― 大規模緩和策の未来

セバスチャン・マラビー 米外交問題評議会シニアフェロー (国際経済担当)

The End of Magic Money: Inflation and the Future of Economic Stimulus

Sebastian Mallaby イギリスのジャーナリスト、作家で、米外交問題評議会のシニアフェロー(国際経済担当)。ワシントンポスト紙のコラムニストでもある。著書にThe Man Who Knew: The Life and Times of Alan Greenspanがある。

2022年9月号掲載論文

経済対策としての大規模緩和策(マジックマネー)は今後どうなるのか。当面、それは選択肢から外される。優先すべきはインフレの抑制であり、これはFRBの信頼性を維持するための必要条件だ。それなくして経済の安定はあり得ない。今回のインフレとの闘いには時間がかかるかもしれない。1992年から2022年までの30年間、低インフレ・低金利の時代が続いたのは、グローバリゼーションが物価を抑え込んだ結果だった。しかし、グローバル化は行き詰まり、戦略物資の備蓄やサプライチェーンの再編が進められているために、インフレはさらに加速するだろう。だがFRBはなぜ判断を間違えたのか、その本当の教訓とは何なのか。

  • FRBの挫折
  • 実際に何が起きたか
  • 中央銀行の独立性
  • 「一過性の」インフレではなかった
  • 様子見とフォワードガイダンス
  • 資産価格に注目する
  • 学ぶべき教訓

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