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戦争をいかに終結させるか
―― 成功の定義、キーウが求める条件とは

リチャード・ハース 米外交問題評議会会長

What Does the West Want in Ukraine?: Defining Success—Before It's Too Late

Richard Haass 米外交問題評議会会長。最近の著書にThe World: A Brief Introductionがある。フォーリン・アフェアーズでは、「グローバルな大国間協調の組織化を―― 多極世界を安定させるために」(2021年5月号)、「世界を修復し、建設する―― ポストトランプ外交の前提」(2020年12月号)、「米台湾戦略の明確化を―― 有事介入策の表明で対中抑止力を」(2020年11月号)などを発表している。

2022年6月号掲載論文

ウクライナでの戦争を可能な限り早く、キーウの民主的政府が受け入れる条件で終わらせること、これが欧米にとっての成功の定義だろう。しかし、その条件とは何だろうか。この2カ月で失った領土のすべてを回復することだろうか。ドンバスとクリミアからのロシア軍の完全撤退を求めるのか。それとも、ヨーロッパ連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟することなのか。これらのすべてをロシアが署名する文書に記載するよう主張するのか。プーチンが選択し、始めた戦争だとしても、もはやプーチンだけでは戦争を終結させることはできない。プーチンとゼレンスキーはともに、敵対行動を停止させるために必要な領土と条件が何であるかを検討し、戦闘の終結を命令するだけでなく、和平協定を締結し、それを尊重できるかどうかも考える必要がある。

  • 停戦の条件
  • 三つの未来シナリオ
  • 歴史の教訓

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