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中ロの行動をいかに抑えるか
―― 国際システムとアウトサイダー

ステーシー・E・ゴダード  ウェルズリー大学教授(政治学) オルブライト研究所所長

The Outsiders  How the International System Can Still Check China and Russia

Stacie E. Goddard ウェルズリー大学教授(政治学)、オルブライト研究所所長

2022年6月号掲載論文

中ロは連携しているが、まったく異なるタイプのリビジョニストであることを認識する必要がある。中国の攻勢はそれほど暴力的ではないが、大きな影響力をもっている。モスクワが破壊と暴力の戦略に依存してきたのに対し、北京はネットワークの拡大と国際秩序における地位を通じて影響力を行使してきた。冷戦後のアメリカは、現状に挑戦する手段と動機を兼ね備えたリビジョニスト国家を秩序に取り込む戦略をとってきたが、いまや新たなアプローチが必要だろう。アメリカは、国際秩序をライバルの基本的キャラクターを変革する枠組みではなく、こちらの意向を伝え、紛争を解決し、明確なレッドラインを設定するフォーラムとみなすべきだ。中国やロシアを変えるという高邁な計画でなくても、制度への取り込みを放棄しなくても、このやり方でリビジョニストを抑制できる。

  • 中ロを制御するには
  • 90年代の夢
  • 秩序への統合とリビジョニズム
  • 代替秩序へのアプローチ
  • ロシアと中国
  • アメリカの役割
  • 大国間政治

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