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何がプーチンを侵略に駆り立てたか
―― 米ロ関係とアメリカのパワー

ロバート・ケーガン ブルッキングス研究所シニアフェロー

The Price of Hegemony: Can America Learn to Use Its Power

Robert Kagan アメリカの歴史家で、ブルッキングス研究所シニアフェロー。近く、The Ghost at the Feast: America and the Collapse of World Order,1900-1941を出版予定。フォーリン・アフェアーズでは「介入と後退の歴史―― グローバル世界でのアメリカの役割」(2021年4月号)、「新「ドイツ問題」とヨーロッパの分裂―― 旧ドイツ問題を封じ込めた秩序の解体」(2019年5月号)などを発表している。

2022年5月号掲載論文

ウクライナでの「特別軍事作戦」が計画通りに進み、数日でロシアがウクライナを制圧していたら、それは勝利のクーデターであり、ロシアのカムバックの第1段階の終わり、第2段階の始まりとみなされていただろう。世界はプーチンの非人道的な暴挙を非難するよりも、むしろ彼の「慧眼」と「非凡な才能」について再び語り始めていたに違いない。そうはならなかったが、ロシアに何が起きたかを検証する必要がある。戦後秩序に組み込まれたままでは、ロシアはうまくいっても二流国家としての地位に甘んじることになるとエリートたちは考えていた。平和は保たれ、繁栄するチャンスは残されるかもしれないが、ヨーロッパや世界の運命を左右することはあり得ないことを理解していた。・・・

  • ロシアに何が起きた?
  • 民衆が求めた変化
  • 見果てぬ夢
  • プーチンの行動から何を学ぶか

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