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北朝鮮危機と台湾有事
―― 半島危機と台湾有事のリンケージ

ソンミン・チョ 米国防総省 アジア太平洋安全保障研究センター 教授 オリアナ・スカイラー・マストロ  スタンフォード大学 国際問題研究所センターフェロー

North Korea Is Becoming an Asset for China: Pyongyang’s Missiles Could Fracture America’s Alliances

Sungmin Cho 米国防総省の学術機関ダニエル・K・イノウエ・アジア太平洋安全保障研究センター教授。本論文の内容は著者の個人的見解。 Oriana Skylar Mastro スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際問題研究所フェロー。アメリカン・エンタープライズ研究所非常駐シニアフェロー。

2022年3月号掲載論文

北朝鮮がアメリカとその同盟国をミサイル発射で挑発したタイミングで、中国が他の地域で行動に出る恐れがある。すでにそのリスクは高まっているのかもしれない。中国と競い合っているアメリカにとっては特に深刻なダメージになるだろう。戦略的競争の時代にある現在、朝鮮半島、東シナ海、台湾海峡は、良くも悪くも、ますます関連性とリンケージを高めている。こうした安全保障環境の変化に対応するには、日米韓の戦略家がこれらの問題をパッケージ化して捉え、対応策を考案しなければならない。金正恩や習近平を牽制するには、必要なら二つの戦争を同時に戦い、その双方に勝利できることを立証する必要がある。

  • 負債から資産へ
  • 同盟離間戦略
  • 朝鮮半島有事と台湾
  • 同盟関係の緊密化を

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