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ワクチンで変異株を抑え込むには
―― 必要とされるmRNAの進化

ニコル・ルリエ   感染症流行対策イノベーション連合(CEPI) 戦略アドバイザー  ヤコブ・P・クレイマー  CEPI臨床統括者  ケート・ケランド  CEPI チーフサイエンティフィックライター リチャード・J・ハチェット CEPI最高経営責任者

How Vaccines Can Get Ahead of Variants The World Needs to Build on mRNA

Nicole Lurie 感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)のアメリカ理事で、CEOの戦略顧問。オバマ政権では米保健社会福祉省の事前準備・対応担当次官補を務めた。 Jakob P. Cramer CEPIの臨床部門統括者 Kate Kelland CEPIのチーフサイエンスライター Richard J. Hatchett CEPI最高経営責任者(CEO)

2022年2月号掲載論文

深刻な脅威を作り出す変異株はオミクロン株が最後ではないかもしれない。さらなる感染症による犠牲とそれに伴う社会的・経済的混乱を世界が避けるには、もっと効果が長続きする新ワクチンが必要になる。すでに、モデルナが開発した二価ワクチンは、COVID19の原株とベータ株のスパイクタンパク質を含んでおり、それぞれの株に対して強い免疫反応が得られることがわかっている。同様に、複数のメーカーが、COVID19スパイクタンパク質の「コンセンサス(共通)配列」を用いたワクチン製造を試みている。既存の変異株や今後出現する恐れのある変異株に対して、より広範に長期にわたって感染を防ぐことができる新しいワクチンが開発されれば、次のパンデミックでこれまでのような被害を繰り返さないようにできるかもしれない。

  • 変異株とワクチン
  • mRNAワクチンの特徴と問題点
  • コロナとの戦いに勝つために

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