PatrickLauzon photographe / Shutterstock.com

排出量削減にクリスパーを生かせ
―― 農業部門の排出量削減をいかに実現するか

エマ・コバック  ブレイクスルー・インスティテュート  シニアアナリスト(食品・農業問題担当) ロバート・パールバーグ  ウェルズリー大学名誉教授(政治学)

CRISPR and the Climate How Gene Editing Can Help Cut Emissions

Emma Kovak ブレイクスルー・インスティテュート シニアアナリスト(食品・農業問題担当)。 Robert Paarlberg ウェルズリー大学名誉教授(政治学)。ハーバード・ケネディスクールのサステイナビリティサイエンスプログラム アソシエイト。著書にResetting the Table: Straight Talk About the Food We Grow and Eatがある。

2022年1月号掲載論文

世界の温室効果ガス排出量の約3分の1は食糧生産に由来している。有機肥料から発生するメタン同様、亜酸化窒素も地球温暖化を引き起こしている。農業拡大のための森林伐採も森林が蓄えていた二酸化炭素を放出し、これだけでも温室効果ガス総排出量の10%以上に達する。「環境に優しい農業」だけでは十分に問題を解決できない。各国政府は、CRISPR(クリスパー)技術などの最新科学を対策に取り入れていく必要がある。問題は、多くの政府が、遺伝子組み換え技術やクリスパー技術を作物に使用することに強く反対しているために、気候変動に対処するための手段が制約されていることだ。気候変動と闘い、農業のレジリエンスを高めるには、考え方を改めなければならない。企業や規制当局は、クリスパーに対する根拠のない不安が根付かないよう迅速に対処していく必要がある。

  • クリスパーの農業への応用
  • EUの失敗
  • 遺伝子操作をどうみなすか

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2022 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top