katatonia82 / Shutterstock.com

ロシアとウクライナの紛争リスク
―― キエフの親欧米路線とロシアの立場

マイケル・キメージ  アメリカ・カトリック大学 歴史学教授 マイケル・コフマン  新アメリカ安全保障センター シニアフェロー

Russia Won’t Let Ukraine Go Without a Fight Moscow Threatens War to Reverse Kyiv’s Pro-Western Drift

Michael Kimmage アメリカ・カトリック大学の歴史学教授。ドイツ・マーシャル・ファンドのフェロー。2014―2016年まで、米国務省の政策企画部スタッフとして、ロシア/ウクライナを担当した。 Michael Kofman 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー、同研究所海軍分析センターディレクター(ロシア研究担当)。

2022年1月号掲載論文

かつてはロシアとの対話に前向きな姿勢を示していたウクライナのゼレンスキー大統領も、いまや対ロ妥協路線を放棄し、欧米との協調を模索している。ウクライナとの国境線に部隊を動員しているモスクワはもはや外交の機会は失われたとみているのかもしれない。しかも、ワシントンが中国との競争に関心と資源をシフトさせているために、プーチンは「ウクライナはアメリカにとって周辺的な関心事にすぎない」と確信しているかもしれない。これまでウクライナのNATO加盟をレッドラインとみなしてきたロシアは、いまや欧米とウクライナの防衛協力の強化を看過できないとみなし始めている。モスクワが武力によって現在の均衡をリセットする環境が整いつつある。

  • ロシアの立場
  • 戦争への準備
  • 行き詰まった外交
  • 紛争のなかに安定を見出す

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2022 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top