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中国のアフガニスタン・ジレンマ
―― 失われる安定と予測可能性

セス・ジョーンズ  米戦略国際問題研究所(CSIS) シニアバイスプレジデント ジュード・ブランシェット  米戦略国際問題研究所(CSIS) 中国研究部長

China’s Afghanistan Dilemma What’s Bad for Washington Isn’t Necessarily Good for Beijing

Seth G. Jones 米戦略国際問題研究所(CSIS)のシニアバイスプレジデント、国際安全保障プログラムディレクター。米アフガン特殊作戦軍の元シニアアドバイザー。著書にThree Dangerous Men: Russia, China, Iran, and the Rise of Irregular Warfareがある。 Jude Blanchette 米戦略国際問題研究所(CSIS)中国研究部長。著書にChina’s New Red Guards: The Return of Radicalism and the Rebirth of Mao Zedongがある。

2021年11月号掲載論文

「ポストアメリカの中央アジア」情勢は中国に恩恵よりもリスクをもたらすことになるだろう。国境の西側でアフガンという破綻国家に直面し、南西側ではインドとの緊張が高まっている。北東には北朝鮮という不安定で厄介なパートナーがいる。しかも、台湾海峡を含めて、アメリカとの競争はエスカレートしている。習近平は安定と予測可能性を模索しているが、アメリカのアフガン撤退後の地域情勢では、そのどちらも手に入れられなくなるだろう。実際、アメリカのアフガン撤退は、(台湾を含む)東部での競争のエスカレーションに集中すべきタイミングで、北京を身動きできなくする恐れがある。

  • 不安定化リスク
  • アフガンと新疆ウイグル
  • 中国のジレンマ
  • 大いなる不確実性

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