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バイデン外交の本質
―― アメリカは信頼できるか

リチャード・ハース 米外交問題評議会会長

The Age of America First Washington’s Flawed New Foreign Policy consensus

Richard Haass 米外交問題評議会会長フォーリン・アフェアーズでは、「グローバルな大国間協調の組織化を―― 多極世界を安定させるために」(2021年5月号)などを発表している。

2021年11月号掲載論文

戦後に形作られた外交パラダイムでは、米国家安全保障は国益を超えたアジェンダを前提にしているとされ、この意味でも、長期的にアメリカの安全保障と繁栄を支えてくれるような国際システムを維持していく必要があると考えられていた。だが、現在の新しいパラダイムではそうした外交アプローチの核心部分が拒絶されている。「より平和で繁栄した未来に向かって、あらゆる人々のために世界を導くのを助ける」というバイデンの公約にもかかわらず、現実には「新秩序の構築と維持という骨の折れる仕事なしで、国際秩序の恩恵を確保したいと望んでいる」。バイデンとトランプの外交政策の間には、一般に認識されている以上に多くの継続性があるし、こうした継続性の重要な要素は、トランプ政権に先立つ、オバマ政権時代から始まっている。・・・

  • オバマ、トランプ、バイデン
  • ポスト冷戦時代の迷走
  • 中ロ外交の継続性
  • アメリカのナショナリズム
  • 中東からの撤退
  • 民主的価値について
  • 自滅的な矛盾
  • 米は信頼できるか

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