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反アジアヘイトクライムと対中政策
―― 強硬な対中レトリックがレイシズムを助長する

ラッセル・ヨング サンフランシスコ州立大学  教授(アジア系アメリカ人研究) ジェシカ・J・リー クインシー研究所 シニアリサーチフェロー(東アジア担当)

Rivalry without Racism Can American Compete with China and Avoid Fueling Anti-Asian Hate?

Russel Jeung サンフランシスコ州立大学 教授(アジア系アメリカ人研究)で社会活動家。ストップAAPI(アジア・太平洋諸国系アメリカ人)ヘイトの創設者。 Jessica J. Lee クインシー研究所 シニアリサーチフェロー(東アジア担当)専門は朝鮮半島、日本、同盟関係など。

2021年9月号掲載論文

アジア系アメリカ人を標的とする社会暴力が増加している。米国内のアジア系成人の45%に相当する1000万人以上が「パンデミックが始まって以降、人種差別を直接的に経験している」と調査に答えている。歴史的にみても、地政学的不安が高まった時代には、アメリカではアジア系市民や移民が攻撃の対象にされてきた。ワシントンが、中国の脅威を極端なレトリックで誇張するなか、北京とつながっているかどうかに関係なく、米社会の一部の人々はアジア人やアジア系アメリカ人を敵視している。ワシントンが「中国のことを、アメリカのあらゆる苦境の憂さを晴らすサンドバッグ」として使うのを止めなければ、アジア系アメリカ人は今後も脅かされ続けるだろう。

  • コロナと反アジアレイシズム
  • 差別と偏見の歴史
  • 冷静な対中政策を

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