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ワクチン革命への課題
―― そのポテンシャルを開花させるには

ニコル・ルリエ  感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)  戦略アドバイザー ヤコブ・P・クレイマー  CEPI臨床統括者 リチャード・J・ハチェット  CEPI最高経営責任者

The Vaccine Revolution How mRNA Can Stop the Next Pandemic Before It Starts

Nicole Lurie 感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)のCEO戦略顧問。オバマ政権では米保健福祉省の次官補(準備・対応担当)を務めた。 Jakob P. Cramer 感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)の臨床部門統括者。 Richard J. Hatchett 感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)最高経営責任者(CEO)。

2021年7月号掲載論文

ウイルスの遺伝子配列の特定からmRNAを利用したワクチンが臨床試験に入るまでに要した期間は3カ月足らず。この技術があれば、致命的なパンデミックを引き起こすかもしれない未知の病原体「疾病X」に備えることもできる。だが課題も多い。「免疫がどの程度持続するのか」が分かっていない。生産能力が依然として限られ、保管の問題があるために、大規模な接種キャンペーンを実施するにはロジスティック面での問題を伴う。さらに、感染力が強い変異株が世界で急速に拡散しており、それが従来の株よりも致死的なのか、ワクチンの効果が弱まるかが依然としてはっきりしない。より基本的には、迅速かつ適切に機能するアウトブレイクの監視システムと国際的なデータ共有が必要になる。・・・。

  • 夢のワクチン
  • ブレークスルー
  • 残された課題
  • 製造供給の迅速化と合理化
  • 可動型ワクチン製造ユニット
  • 夜明けは近い

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