時代後れで危険な湾岸政策
―― アメリカの湾岸政策のリセットを
America’s Middle East Policy Is Outdated and Dangerous A New Approach to the Gulf States Needs a Better Foundation
2021年4月号掲載論文
「ペルシャ湾岸地域を支配しようとする外部勢力によるいかなる試みも、アメリカの死活的に重要な利益に対する攻撃とみなす」。この演説がその後「カーター・ドクトリン」として知られるようになり、以来、アメリカの中東政策の基盤とされてきた。しかし、いまやサウジよりもメキシコからより多くの石油をアメリカが輸入していることからも明らかなように、状況は大きく変化している。バイデン大統領は、新しい現実を見据えて政策をリセットし、むしろ、多角的で安定した国民経済、民衆の声に耳を傾けるような政府をもつ平和な地域へ湾岸が向かっていくのを助けるべきだろう。
- カーター・ドクトリン後
- 代理戦争を回避する
- 緊張緩和の試金石
- 中ロと湾岸地域
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