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プーチン主義というイデオロギー
―― 侮れない思想の力と米ロ関係の未来

マイケル・マクフォール 元駐ロシア米大使

How to Contain Putin’s Russia
A Strategy for Countering a Rising Revisionist Power

Michael McFaul スタンフード大学フーヴァー研究所シニアフェロー、フリーマン・スポグリ国際研究所ディレクター。2012年から2014年まで駐ロシア米大使を務めた。著書にFrom Cold War to Hot Peace:An American Ambassador in Putin’s Russia(冷たい戦争から熱い平和へープーチンとオバマ、トランプの米ロ外交)がある。フォーリン・アフェアーズでは、「米ロ関係の真実―― 何も期待できない理由」(2018年8月号)などを発表している。

2021年3月号掲載論文

ロシアに関するアメリカの考えはミスパーセプションによって歪んでいる。専門家の多くは、例えば、ロシアは衰退途上国家だと誤解している。現実には、ほとんどの米市民が考えるよりもはるかに強大な軍事、サイバー、経済、イデオロギー領域のパワーをもつ、世界有数の強国の一つとしてロシアは再浮上している。事実、プーチン主義はヨーロッパだけでなく、アメリカでも新たな支持者を獲得しつつある。ワシントンは、あまりにも長い間、米ロ間競争のこのようなイデオロギー的側面を軽視してきた。ワシントンは、ロシア社会全体との結びつきを深めながらも、プーチンのイデオロギー・プロジェクトに対抗していく必要がある。

  • 封じ込めとエンゲージメントのバランス
  • 曖昧な考え
  • 国内的対ロ封じ込め
  • 外国でのロシア封じ込め
  • メディア対策
  • 何を交渉すべきか
  • プーチン後に向けて

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