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中国かクワッドか、インドネシアの選択
―― デリケートな均衡から対中強硬路線へ

ニティーン・コカ  ジャーナリスト

Indonesia’s Nonalignment Problem
Neutrality Won’t Protect Jakarta From Beijing’s Aggression

Nithin Coca アジアの政治、社会、環境問題を専門とするフリーランス・ジャーナリスト。

2021年2月号掲載論文

インドネシア政府は民衆の対中不信に配慮しつつも、中国からの投資を求める路線をとってきた。だが、北京は他の東南アジア諸国同様、インドネシアに対しても高圧的な嫌がらせを続けており、周辺海域における安全保障環境が変化するにつれて、ジャカルタの曖昧な対中路線は持続不可能になりつつある。オーストラリア、インド、日本などの他の地域大国はすでに北京への対抗バランスの形成を模索し、アメリカとの協力を、日米豪印戦略対話(クワッド)の枠組みを通じて強化している。自国の領海及び排他的経済水域に対する中国の主権侵犯に対抗していくには、ジャカルタはクワッドメンバーとより緊密に協力し、東南アジアが中国の勢力圏に取り返しのつかない形で組み込まれていくのを阻止するための同盟強化を模索していくべきだろう。

  • 控えめなインドネシア
  • 中国に対する反発
  • 路線の見直しを
  • クワッドとの連携に向けて

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