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集団免疫作戦しか道はない
―― スウェーデンは第2波を回避できる?

ニルス・カールソン リンショーピング大学教授(政治学) シャロッタ・スターン ストックホルム大学教授(社会学) ダニエル・B・クライン  ジョージ・メイソン大学教授(経済学)

Sweden’s Coronavirus Strategy Will Soon be the World’ Herd Immunity Is the Only Realistic Option – the Question Is How to Get There Safely

Nils Karlson リンショーピング大学教授(政治学)で、民間シンクタンク、レシオ研究所の会長兼最高経営責任者(CEO)。 Charlotta Stern ストックホルム大学の教授(社会学)で、レシオ研究所の副CEO。 Daniel B. Klein ジョージ・メイソン大学教授(経済学)で、レシオ研究所のアソシエイト・フェロー。

2020年6月号掲載論文

OECDの予測によれば、パンデミック関連の規制や制限によって先進国経済は毎月2%ずつ縮小し、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、アメリカは今後1年間で経済が25%以上縮小すると推定される。失業率は未曾有のレベルに達し、政治的な反動が起き、社会的分断も大きくなっている。いまや多くの諸国が、規制を最低限に抑えたスウェーデンアプローチの一部を取り入れつつある。デンマークとフィンランドは幼稚園と学校を再開し、ドイツは小さな店の再開を許可し始めた。犠牲者の絶対数がもっとも多いアメリカでも、すでに多くの州が規制を緩和している。健康弱者が十分に保護される限り、集団免疫作戦がコロナウイルスに対する唯一の実行可能な防御なのかもしれない。パンデミックを管理するためにスウェーデンがとってきた方法を、いまや各国は「時代を先取りしていた」とみなし始めている。

  • 封鎖から集団免疫へ

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