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感染症が暴き出す政治システムの正体
―― パンデミックの本当の教訓

トマス・J・ボリキー 米外交問題評議会 グローバルヘルス・プログラム  ディレクター

Plagues Tell Us Who We Are The Real Lessons of the Pandemic Will be Political

Thomas J. Bollyky 米外交問題評議会グローバルヘルス・プログラム ディレクター

2020年5月号掲載論文

もっとも弱い立場の人に健康と福祉の提供を怠れば、社会全体を巻き込む集団的リスクが作り出される。これが感染症だ。新型コロナウイルスは最終的に世界人口の40―70%を感染させ、下手をすると数百万人が犠牲になる恐れがある。世界は公衆衛生の強化や予防型医療を重視するだけでなく、貧困層へのより安価な医療ケアへのアクセスを保障し、将来のアウトブレイクを阻止し、それが起きた場合には原因を特定し、対応するための国際的なシステムを必要としている。だが、もっとも重要な教訓は、コロナウイルスそのものより、このウイルスが、脅威に適応している政治システムの何を明らかにしたかにある。歴史は、これが、われわれが配慮すべき本当の教訓であることを教えている。

  • 社会の本質を映し出す鏡
  • 感染症が国家を作る
  • 何を教訓として学ぶべきか

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