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ウイルスが暴いたシステムの脆弱性
―― われわれが知るグローバル化の終わり

ヘンリー・ファレル  ジョージ・ワシントン大学 教授(政治学、国際関係論) アブラハム・ニューマン ジョージタウン大学外交大学院 教授(政治学)

Will the Coronavirus End Globalization as We Know It ? The Pandemic Is Exposing Market Vulnerabilities No One Knew Existed

Henry Farrel ジョージ・ワシントン大学教授(政治学、国際関係論) Abraham Newman ジョージタウン大学外交大学院教授(政治学)

2020年4月号掲載論文

コロナウイルスの経済的余波への対処を試みるにつれて、各国の指導者たちはグローバル経済がかつてのように機能していないという事実に向き合うことになるはずだ。パンデミックは、グローバル化が非常に高い効率だけでなく、異常なまでに大きな脆弱性を内包していたことを暴き出した。特定のプロバイダーや地域が専門化された製品を生産するモデルでは、サプライチェーンがブレイクダウンすれば、予期せぬ脆弱性が露わになる。今後、数カ月で、こうした脆弱性が次々と明らかになっていくはずだ。その結果、グローバル政治も変化するかもしれない。これまでのところ、アメリカは、コロナウイルスのグローバルな対応におけるリーダーとはみなされていない。そうした役割の一部を中国に譲っている。・・・

  • サプライチェーンの混乱と変化する地政経済学
  • サプライチェーンが止まれば
  • 近隣窮乏化政策
  • ウイルスの影響
  • グローバル化の新しい地政学

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