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封じ込めから社会的隔離措置へ
―― 1918年の教訓

ベンジャミン・コーリング 香港大学公衆衛生大学院 教授

Controlling Coronavirus Will Mean Keeping People Apart China Has an APP for That. The Rest of the World Needs a Plan

Benjamin Cowling 香港大学公衆衛生大学院 教授  同大学付属・感染症・疫学管理・WHO協力センター 共同ディレクター。

2020年4月号掲載論文

「グローバルパンデミック」と認識される事態に備える時間的猶予はわずかながらも残されている。イタリアの公衆衛生当局は、北部で数週間にわたって感染が大きな広がりをみせていることに最近になって気づき、その後、対応に追われている。数多くの国が今後、これと同じ状況に直面するはずだ。アメリカでも、水面下での感染拡大はすでに進行していると考えられる。公衆衛生担当省は、病院における集中治療の需要が急激に高まることを想定した対応計画を考案すべきだし、国と地方の当局は、アウトブレイクが起きた地域での社会的隔離策をとることに備える必要がある。どのような事態なら(学校や職場の閉鎖などの)抜本的な社会的隔離策をとるかを考えておくべきだ。社会的隔離に関する社会の応諾と支持を維持していくには、その計画の目的と詳細、なぜそれが必要かについて適切に社会との意思疎通をはかっていく必要がある。

  • 封じ込めの失敗
  • SARSの教訓
  • 1918年の教訓
  • 早急な対応計画を

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