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デジタル独裁国家の夜明け
―― 民主化ではなく、独裁制を支えるテクノロジー

アンドレア・ケンドル=テイラー 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー  エリカ・フランツ ミシガン州立大学助教(政治学)   ジョセフ・ライト ペンシルベニア州立大学教授(政治学)

The Digital Dictators How Technology Strengthens Autocracy

Andrea Kendall-Taylor 新アメリカ安全保障センター(CNAS)シニアフェロー、同環太平洋安全保障プログラムディレクター Erica Frantz ミシガン州立大学助教(政治学)。 Joseph Wright ペンシルベニア州立大学教授(政治学)。

2020年3月号掲載論文

AIをはじめとする技術革新は日常生活を改善する素晴らしい未来を約束する一方で、権威主義体制の締め付け強化に利用されてきた。デジタル抑圧の強化は、国家の統制が拡大し続け、個人の自由は縮小し続ける荒涼たる未来を想起させる。楽観論者たちが21世紀の幕開けに展望したのとは逆に、権威主義国はインターネットをはじめとする新テクノロジーの犠牲にされるどころか、それから恩恵を引き出している。事実、巨大な治安組織を必要とする警察国家を築かなくても、新テクノロジーを購入して、その使い方を、(輸入元である)中国のような外国の力を借りて一握りの役人に教えれば、それだけでデジタル権威主義国家の準備は整う。民主国家も21世紀の技術的ポテンシャルが呪いとならないように、新しいアイデア、アプローチ、リーダーシップを育んでいく必要がある。

  • 監視テクノロジー
  • 抗議行動を抑え込む
  • デジタル抑圧と伝統的抑圧
  • 中国モデル 
  • テクノロジーで社会をいかに操るか
  • デジタル権威主義の強さ
  • 転びやすい坂道

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