イスラム世界へと引き込まれたアメリカ
Somebody Else's Civil War
2002年2月号掲載論文
イスラム過激派は、世俗主義という形で西洋の大衆文化を広く拡散し、イスラム世界の政治経済に最も深く関与しているアメリカを激しく批判したが、彼らの本当の狙いは中東地域の「背教的」政権だった。アメリカとの戦争は、ビンラディンにとって本質的な目的ではなく、それは彼が標榜するイスラム過激主義が、イスラム世界で大きな流れを形成できるようにするための手段にすぎなかった。つまりアメリカは、イスラムという他人の内輪もめに引きずり込まれたのだ。
それを、殺人へと突き進む四つ足の野獣都市と呼ぶがいい。歴史的にも、ニューヨークは片手に自由という名のぼろ切れを握りしめ、もう一つの手で地球を握りつぶす女神なのだから。――アドニス(アリ・アハメド・サイド)「ニューヨークの葬式」一九七一年
- テロの真の狙い
- 偶像崇拝、偽善者、そして背教者
- サラフィーヤとイスラム過激派
- 十字軍の頭目としてのアメリカ
- アメリカとモンゴルの脅威
- アルカイダとジハードの連帯
- イスラム過激派間の同床異夢
- ハマス――民族主義とイスラム主義の葛藤
- イスラム過激派の大同団結
- アルカイダが支持される理由
- 新たなビンラディンの出現を回避するには
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