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グローバル外交の新しい見取り図
―― アメリカの後退と中国の前進

ボニー・ブレー
豪ローウィー研究所 リサーチフェロー

The New Geography of Global Diplomacy China Advances as the United States Retreats

Bonnie Bley 豪ローウィー研究所 リサーチフェロー。

2020年1月号掲載論文

かつて鄧小平が諭した「韜光養晦(才能を隠して、力を蓄える)」への関心を失ったかのように、北京はグローバルパワーの行使に前向きになるにつれて、外交への投資に力を入れるようになった。一方、ワシントンは内向きになっている。中国の外交ネットワークは広がりだけでなく、奥行きも深くなっている。北京とワシントンは、大使館の数ではほぼ同等だが、領事館の数でみると、アメリカが88なのに対して、中国のそれは96に達している。大使館が政治力を反映するのに対して、領事館の数は経済力を映し出す。中国に限らず、ブレグジットに揺れるアイルランドであれ、地域環境の変化に対応しようとする日本であれ、ある国がどこに外交ネットワークを拡大するかの選択は明確な意図に導かれている。

  • 米中逆転
  • グローバル外交インデックス
  • 対外的プレゼンスと外交ポストの受け入れ
  • ヨーロッパと東アジアの変化

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