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変貌したメディアと民主主義
―― ネットと商業主義と真のジャーナリズム

ジェイコブ・ワイズバーグ スレートグループ 前エディター

Bad News Can Democracy Survive If the Media Fail?

Jacob Weisberg アメリカの政治ジャーナリストで、スレートグループの前編集長、ニューズウイークのコラムニスト。現在はオーディオコンテンツに特化したメディア企業、プシュキン・インダストリーの最高経営責任者。

2019年10月号掲載論文

2008年から2017年までに、新聞ジャーナリストの数はほぼ半分に落ち込んだ。報道機関に残れた者も、「社会的地位と信頼性が失われた」と感じている。2018年の調査によれば、アメリカ人の69%が、2008年以降の10年間でニュースメディアへの信頼を失っている。しかも、ジャーナリストたちは、フォックス・ニュースや米大統領の言うことを信じ、ソーシャルメディアで挑発的なメッセージを流す人々の攻撃にさらされている。世界的にみても前向きなトレンドはほとんど見当たらない。それが何処であれ、未来の報道については同じ疑問がもたれている。それは、「民主社会を機能させるために必要なジャーナリズムをどうすれば再建できるか」という問いに他ならない。

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