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CFR Briefing
香港はどこへ向かうのか
―― 軍事介入リスクは高まっている

ジェローム・コーエン ニューヨーク大学ロースクール教授

The Crisis in Hong Kong: What to Know

Jerome Cohen ニューヨーク大学ロースクール教授、米外交問題評議会シニアフェロー(非常勤)。中国法の専門家で、人権問題に取り組んでいる。ハーバード大学時代の教え子に、馬英九、呂秀蓮を含むアジアの政治家が数多くいる。

2019年9月号掲載論文

香港のデモ隊は、1984年の中英共同宣言、香港基本法が定める「一国二制度」が保証していると彼らが考える政治的自由を行使したいと考えている。これまでのところ北京は、高まる危機への対応を香港政府に任せている。しかし、北京の忍耐が限界に近づきつつあることを示す重要なシグナルもあり、人民解放軍が香港に投入されるリスクは高まっている。北京の政府機関とプロパガンダ部門は、香港のデモを「テロ活動」と呼び、混乱は香港でカラー(民主化)革命を起こそうとするアメリカの「ブラックハンド」が引き起こしていると主張している。香港を軍事的に弾圧すれば、1989年の天安門事件以上に、中国の国際関係にダメージを与えることを北京は理解している。しかし、必要であれば軍事力の行使も辞さないだろう・・・2019年10月1日に中華人民共和国建国70周年を祝った後に、北京は人民解放軍を投入するかもしれない。そうなれば、香港と香港住民だけでなく、中国の世界における立場、国際安全保障にとっても悲劇的な展開となる。

  • 武力介入のリスク
  • 中国にとっての香港

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