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習近平モデルの成功と弊害
―― 成功が重荷と化すとき

エリザベス・エコノミー 米外交問題評議会アジア研究部長

The Problem With Xi’s China Model
Why Its Successes Are Becoming Liabilities

Elizabeth C. Economy 米外交問題評議会アジア研究部長、スタンフォード大学フーバー研究所客員研究員。

2019年5月号掲載論文

権力を一手に掌握した習近平は、政治、社会、経済に共産党を深く浸透させる一方で、外国の思想の影響や経済的な競争を制限し、野心的で拡張的な外交政策に転じた。これらの多くが成功しているが、一方で大きな問題も生まれている。党が企業に深く浸透するようになったために、中国企業はいまや共産党の一部とみなされている。地方政府は機能不全に陥り、国際的な反発も高まっている。習近平モデルが作り出した問題に対処していくには、一期目のイニシアティブの多くを見直す必要がある。期待をみいだせるとすれば、中国が現在抱える問題のほとんどが習路線の帰結である以上、それを見直す権限も彼が握っていること、そして軌道修正をする時間が残されていることだ。

  • 成功の代価
  • 権力の集中
  • 成功から重荷へ
  • トランプファクター
  • 抜本的な政策見直しを

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