トランプを台頭させた 白人有権者の文化的恐れ
―― グローバル化に対する反動という虚構
The Bogus Backlash to Globalization
Resentful Nativists Oppose Free Trade and Immigration – Don’t Appease Them
2018年12月号掲載論文
貿易と移民に対する反発がトランプの台頭を支えたと考えるのは間違っているし、当然、「グローバル化に対する反動」という虚構に配慮するのも間違っている。それどころか、ギャラップ社の世論調査結果は、かつてなく多くのアメリカ人が貿易と移民の流れは経済的な恩恵をもたらすと考えていることを示している。一方で、高齢の白人有権者の割合が高い地域でトランプへの支持率が高いことに目を向けるべきだろう。問題は、(人やモノの)グローバル化を、白人の少数派が「文化的な脅威」とみなしていることにある。国際主義者たちは彼らの立場に歩み寄るのではなく、むしろ闘いを挑む必要がある。
- ナショナリストの反動
- 取り残された人々?
- 歩み寄るべきではない理由
- 白人の文化的な恐れ
- 何が白人層をトランプ支持へ向かわせたか
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