Adrian R. Rowan / DoD photo

未来の戦争にどう備えるか
―― 不確実な未来と歴史の教訓

スティーブン・ピーター・ローゼン ハーバード大学教授(国家安全保障・軍事問題)

Future Fights: Planning for the Next War

Stephen Peter Rosen ハーバード大学教授(国家安全保障・軍事問題)

2018年3月号掲載論文

現在のアメリカの安全保障にとって最大の脅威は何か。中国か、ロシアか、イスラム過激派か。核兵器は時代遅れなのか、それとも未来なのか。このような不確実な状況では、将来に向けてどのような兵器を調達すべきかさえはっきりしない。但し、歴史を顧みれば、既知の敵との戦争準備に成功した国はクラウセヴィッツ型か孫子型に分けることができる。露仏戦争の際のロシアなど、クラウセヴィッツ型は、自国の能力と敵の能力についての総合的な情報に基づき戦争の準備をする。一方、冷戦期の米海軍の対ソ潜水艦戦略など、孫子型は、敵についての詳細な研究に重点を置いて戦争に備える。「最近の過去にばかり固執すれば予測を誤るのは避けられない」とみなす考えは正しいかもしれない。しかし、最近の過去を含む歴史の分析は、依然として、未来の多様な不測の事態に対応する計画立案の助けになる。

  • 未来の戦争を予測する
  • 予測の価値と弊害
  • 戦争の進化
  • 未知に備える
  • 敵を知る
  • 今後にどう備えるか

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