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トランプを待ち受ける嵐
―― ドナルド・トランプの本当のコスト

エリオット・コーエン ジョンズ・ホプキンス大学教授

Trump’s Lucky Year: Why the Chaos Can’t Last

Eliot A. Cohen 米ジョンズホプキンス大学教授(戦略研究)。最近の著作にThe Big Stick:The Limits of Soft Power and the Necessity of Military Force.がある。ブッシュ政権期に国務省顧問を務めた。

2018年3月号掲載論文

トランプは就任1年目に偉大なことを成し遂げたと考え、「評論家たちは悪意に満ちているし、間違っていたことが立証された」と感じているようだ。実際には、アメリカの政府機関の志気を大きく低下させ、(就任後に)彼がもっと成熟した政治家になることを期待していた内外のすべての人々を失望させた。任命した高官の多くを疲弊させ、しかも、バックアップ体制を準備していない。最悪なのは「自分は何をしているかを分かっている」と誤認していることだ。外交が嵐に遭遇しなかったのも、本人の成長ではなく、側近たちの抵抗によるものだ。「自分が天才だからだ」と理由づける多くのことは、単に幸運に恵まれた結果にすぎない。早晩、彼の運も使い果たされる。その時がやってくれば、トランプ大統領が強いた本当のコストがはっきりしてくる。

  • 幸運に恵まれたが・・・
  • 実現しないアメリカファースト
  • 政権内の大人たち
  • 北朝鮮、中国、ロシア
  • 中東、貿易問題
  • 問題が待ち受けている

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