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プーチンが思い描く紛争後のシリア
―― 戦後処理と各国の思惑

ドミトリ・トレーニン カーネギー・モスクワセンター所長

Putin’s Plan for Syria: How Russia Wants to End the War

Dmitri Trenin カーネギー・モスクワセンター所長 "What is Russia Up to in the Middle East"の著者

2018年2月号掲載論文

バッシャール・アサドはダマスカスの権力を握っているかもしれないが、シリアの政治的風景はもはや元に戻せないほどに変化している。シリアはすでにアサド政権、反アサド、親トルコ、親イランの勢力、さらにはクルド人という五つの勢力がそれぞれに管理する地域へ実質的に分裂している。ロシアは、この現実を受け入れようとしないアサドだけでなく、紛争期の同盟国であるイランの動きにも対処していく必要がある。アサド政権だけでなく、イランやトルコのシリアに対する思惑が変化していくのは避けられず、これに関連するイスラエルの懸念にも配慮しなければならない。今後、外交領域で勝利を収めるのは、戦闘で勝利を収める以上に難しい課題になっていくだろう。

  • 戦後に向けた政治的駆け引き
  • ロシアのバランス感覚
  • イラン、イスラエルの立場
  • 長い道のり

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