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イエメン紛争の本質
―― サウジが軍事介入した本当の理由

アシャー・オーカビー ハーバード大学リサーチフェロー

Yemen’s Humanitarian Nightmare: The Real Roots of the Conflict

Asher Orkabyハーバード大学リサーチフェロー、近著にBeyond the Arab Cold War: The International History of the Yemen Civil War, 1962–68 (Oxford University Press)。

2018年1月号掲載論文

イランがフーシ派に武器を提供し、軍事アドバイザーを送りこんでいるために、イエメン内戦は(シーア派の)イランと(スンニ派の)サウジの覇権争いの延長線上にあると説明されることも多い。しかしこの見方は、戦争の原因とサウジが介入した理由を誤解している。イエメン内戦は、イエメン政府の正統性と統治能力が低下した結果、中央政府と長年虐げられてきた北部部族の対立がエスカレーションしたことで引き起こされた。そして、サウジが介入したのは、イランの拡張主義に対抗するためではなく、フーシ派の脅威から自国の南部国境線を守るためだった。・・・

  • 内戦と人道危機
  • 過去の重荷
  • サウジの悪夢とフーシ派
  • 内戦への介入と人道危機
  • 交渉チャンネル
  • アメリカと国際社会の役割
  • 平和への道

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