Uwe Brodrecht / Wikipedia

北朝鮮の核戦力の現状
―― ICBMによる核ミサイル能力は完成していない

ジークフリード・S・ヘッカー 前米ロスアラモス国立研究所 所長

What We Really Know About North Korea’s Nuclear Weapons: And What We Don’t Yet Know for Sure

Siegfried S. Hecker アメリカの核化学者で、スタンフォード大学国際安全保障・国際協力センターのシニアフェロー。前ロスアラモス研究所所長。

2018年1月号掲載論文

核分裂性物質の生産、核爆発装置の製造、そしてさまざまなタイプのミサイル開発をめぐって大きな進展を遂げている以上、北朝鮮はこれらを一つにまとめて核戦力を完成させ、ワシントンに対する抑止力を形成したのだろうかと懸念しても不思議はない。北朝鮮が、韓国や日本に到達可能なミサイルに核弾頭を搭載できることはほぼ間違いない。しかし、ICBMを用いた攻撃に必要とされる核・ミサイル能力をマスターするには、少なくとも後2年間の実験が必要だと私は考えている。一方で、このタイミングで外交交渉の機会が生まれていることを見落としてならない。

  • 核戦力の実力は
  • 核爆弾と水爆
  • 核の兵器庫の規模は
  • ICBMは完成しているか
  • 外交交渉の好機

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